今日は、とっても寒かった!
少し前から、
「すみません。熱が出て…」
「すみません。咳がひどくて…」
「すみません。4番目のAがインフルにかかっちゃって…」
などなど、練習に出られずとっても残念がるメールが続いてね。
(はい、どうか、温かくして、湿度を保って、栄養のあるものを食べて、お大事に!)
そんな連絡が飛び交う中、研究所の玄関に入ったとたん…。
が~~~ん!
「今日の〇〇研究会は、2階の第2会議室です」という貼り紙が…。
「え~~、連絡来ていないけれど、もしかして今日は会議があって、使えないの?💦」
ちょうどそこへ、教育研究所の先生が通りかかられたもんだから、恐る恐る…
「あの~~、この会議は、午後ですか?」
「いえ、午前中ですよ。」
ドッキ~ン!(え、使えないの?)
「あの~~、私達いつもここを使わせていただいている川口ぞうれっしゃなんですが、今日は使えないのですか?連絡はいただいていないのですが…」
「あ、どの部屋ですか?」
「手前の広い会議室なんですが。」
「あ、だったら大丈夫です。小さい会議室でやりますから。」
「たくさんで、歌うのですが、会議の邪魔になりませんか。大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます!」
ということで、事なきを得て、ふう~~っ。
朝から、蒼くなったり、赤くなったり。寿命も少し縮まったけれど、とにかくも準備開始だ。
今日は、指揮者の酒井さんと伴奏の遠藤さんが共にお仕事で来られないので、代わりにモリヤンが練習をみてくれて、伴奏は神矢さんにお願いすることになり。
おまけに、体操も寺ちゃんに代わって、シバやんがピンチヒッターに立つことに!
さあて、まずはシバやんの体操から。
(どんなことするんだろ。)
みんなが興味津々の顔でシバやんを見つめます。
さあ、やるぞ~。
まずは、グッパーだ。その次は…
あれ?これ、どこかで見たことある!あ、NHKのテレビ体操だ。
はあい、正解!
「こういう時、ピアノがあるとやりやすいよね。」と言ったもんだから、何の打ち合わせもしていないのに、神矢さんが気を利かせて伴奏を入れてくださって、嬉しくなってみんなニッコニコ。
次は、嘘っこのボール投げだ。
「さあ、みんなドッチボールを持ったつもりで!それを上に投げて、落ちてくるのを受け止めてみよう。」
投げるよ、それっ。
あ、上手に受け止められたかな。
「次は、ラグビーボールだ。」
「ボーリングの球は、どうかな。重いぞ。少しだけ挙げてみようか。」…
そのあと、風船玉をふんわりと。
その次!
左の隅っこの方を指して、
「ほら、アドンが、あそこにいると思って、みんなで呼びかけてみよう!」
「アド~ン」
「アドンって、男の子だっけ?」
「そうですよ~」
「じゃあ、今度は、エルドだ。エルドは、あっちの方にいるよ」
と続いてね。
「ところで、マカニーって、女の子?男の子?」
とか、
「キー子は、一番年を取っていたんだよ。」
とか、みんなでわいわい言ってあっち向きこっち向きして声を出しているうちに、いつしか気持ちも体もほかほかになって。
4頭のゾウさん達のことは、またあとで触れるね。
みんなが完全にほぐれたところで、モリやんにバトンタッチ。
さあ、10番歌ってみよう。
子どもも大人も一緒になって、元気に声出しが始まって。
少しずつ止めては、酒井さんに言われたことをさらったり、声の出し方を習ったり。
いいね。子ども達、がんばったから、次は思いっきり上で遊んでおいで!
大人は、6番と7番を頑張って練習するからね。
というわけで、分かれてからの大人の練習。
モリやん冒頭のご挨拶は、以下のように始まりました。
「ここには、僕の恩師や、僕の家族や、僕が若く未熟だったころの保護者の方もいらして、いささか緊張します(笑)!」
いえいえ、何をおっしゃる、十分貫禄出てますから。
モリやんは、細かいことも含めて、いろんなことを教えてくれたけど、その中で特に伝えたかったこと。
- 今まで歌っていた人は特に、自分で歌を勝手に作らないで。ちゃんと指揮者を見て、テンポや表現のしかたなど、指揮者のメッセージをしっかり受け止めて歌おう。
- 大人の深い声で歌おう。言葉が明瞭に聞こえるように、子音を立てるところ、無声音で歌うところ、気をつけよう。「チ」が「チェ」に聞こえたりしないように。
- 切らずにたっぷりとフレーズをつないで歌うところ、「カンニング・ブレス」をしてもいいから、きちんとつないで。「カンニングが許されるのは、合唱だけですから(笑)」
などなど。
その間、子どもたちは、どうしていたのかなあ。
実に生き生きした顔で戻ってきたね。
合流した後は、11番の復習だ。
♪わ~いぞうだ。でっかいなあ。~~~
「あのね、子ども達、ゾウさん達の鼻、長~い、ってしっかり入れてみようか。」
「はあい。」
「はい、いいですね。」
おとなの皆さんだけでなく、子ども達にも、いくつか宿題出たね。
次の練習まで、きっちり覚えていられるかな。
そんなこんな、いくつか手直しをしながら、クライマックスへ!
いちばん最後の「わ~~~~い!」
のところで、いったい何人の方の目がウルウルとなったことやら…。
ああ、なんて明るく素敵な練習納め。
きっと、来年はみんなにとって、いい年になるぞう!
次回、1月12日は、年明け最初の練習だ。
元気なお顔を見せてくれるのを、待ってるぞう!!
皆さま、よいお年をね。
★おまけ
東山動物園の4頭のゾウさんたちのことなど少し。
- 木下サーカスから東山動物園にやってきた日
昭和12(1937)年12月24日 今から82年前のこと
- キーコ(メス)一番年上のゾウさん。
昭和19(1944年)2月12日 寒さで亡くなった。
- アドン(オス)
昭和20(1945)年1月18日 お腹を空かせて亡くなった。
- マカニー(メス)
生き残って、ぞう列車の子ども達を迎え、昭和38(1963)年9月9日
病気で亡くなった。
- エルド(メス)一番若かったゾウさん
マカニーと一緒に生き残って、子ども達を迎えた。
昭和38(1963)年10月6日 ひと月足らずの間に、マカニーの後を
追うように亡くなった。
★もうひとつ、おまけ
名古屋の東山動物園で飼育されたゾウさんたちは、1937年から数えて全部で15頭。そのうちオスは、「アドン」と、今飼育されている「コサラ」の2頭だけ。
「コサラ」は、東山動物園で生まれた「さくら」のお父さん。ちなみに、「さくら」のお母さんの名は「アヌラ」で、3頭とも東山動物園に行けば、会えるぞう。
Text by あのじ
Photo by まのじ
photoおまけ
おまけのおまけ。
良いお年をお迎えください。