本日は、お待ちかねの「音楽のおもちゃ箱4」。

kawaguchizou2017-03-26

本日(3月20日)は、お待ちかねの「音楽のおもちゃ箱4」。


会場は「くるる」で、3月か4月にやろうと決めていたけれど、
人気の会場を取るのがなかなか大変で…
「3月20日だったら祝日で午前午後は取れるみたい」というくのいちさんからの報告に
「それっ、その日だ!」と、思わず決めてしまったけれど、
冷静に考えてみると、
3連休の最後の日だし、お彼岸だし、月曜日だしということで、
「うゎ〜、残念、その日はお墓参りに行くことになっていて…」
「友達と旅行に行く約束が入っていたの〜」「その日は仕事なんです!」etc.
と事前の申し込みでは、何人もの方から、異口同音に残念そうなお返事が。
ごめんね〜。


みんなが集まれる条件にならなかったのは申し訳ないけれど、
やるからには心楽しい時間にしたいねと、
事前にジャパトラ座さんと綿密な打ち合わせをやって、
そのあとも何度もメールでやり取りしながらこちらの希望を伝え、
いよいよ本番の日を迎えました。


スタッフよりもジャパトラ座の中井さん、森下さんの入りが早く、
お詫びしつつ急いで荷物の搬入開始。
「これだけのものが、どうしてこの車のなかに入っていたのかな」と思うくらい
大小たくさんの荷物があって、傷つけないように丁寧に運び上げました。
続いて本庄さんとボタンアコーディオンの安西はぢめさんにもこんにちは。



運び終えた頃に、中央舞台の渡辺さんが来られて、設営開始。
照明や音響のチェック、スクリーンの位置など、短時間のうちに手際よくいろんなことが確認され
これがプロのお仕事なんだと感心しきり。

11時半。
リハも無事終了し、語りの本庄さんのこだわりの小物を見せてもらったりしながら、
みんなを迎える準備が整いました。



12時半。
懐かしいお顔がちらほら見え始めましたが、
お約束より早めの開場は、ジャパトラ座さんの合図ですることになっているので、
もう少し待っててね。



12時45分。
「準備OK」の声を合図に子どもたち(&やんちゃな大人)が前に並べてある楽器に触らないように、
優しく見守る役を今年大学生になるNちゃんにお願いし、開場。
みんな普段のぞうの集まりと違う雰囲気に、ワクワクしているのが伝わってきます。
さあて、何が始まるのかな?




1時半。
いよいよ第1部のはじまり〜。
ここは、本日使われる箏とボタンアコーディオンがどんな楽器かを知ってみようのコーナーです。
まずは中井さんの出番です。
初めに、13絃の箏で「百々花火(ももはなび)」の演奏から。
う〜ん。あでやかで美しい音色だ。



この箏は、中井さんが4歳の時から弾いていらっしゃるものだとか…。
楽譜の見方、爪の付け方、などなどいろんなことを教わりました。
楽譜は、縦に書いてあって、漢数字が並んでいて、その数字をもとに弾いていくのだそうです。




「せっかくだから、弾いてみませんか?」という呼びかけに応え手を挙げたのは、
Y君、Mちゃん、Iさん、Mさんの4人。
ひとりずつ「さくらさくら」に挑み、少しずつコツをつかんだ様子。
本庄さんが楽譜をもって会場を周り、全員にわかるように見せてくださいました。
最後は中井さんも二十五絃の箏で加わり、素敵な合奏に。







4人が大きな拍手に迎えられ席に戻った後は、
ボタンアコーディオン安西はぢめさんの登場。
フランスの香りのする洒落た音色にうっとり。
どうすると普通の和音がフランス風になるのかも実演してくださったり、
小さな子どもたちが楽しめるように「アンパンマン」をアレンジして加えたり、
当意即妙とはこんなことを指すんでしょうね。



後で聞くと、安西さんは、選曲は年齢をあまり意識していないそうで、
どうやって語りや目線でみんなを惹きつけられるかを考えながら日々ステージを創っているそうです。
さりげなく視覚障害のあるK子さんの手に楽器を触らせてくださったり
安西さんの人となりも伺い知ることができました。

説明の後は、軽やかな伴奏にのせて「早春譜」を合唱。
はじめは、一定以上の年齢の方でなければ知らない曲ではと心配していましたが、
なんのなんのきれいな声が響きました。




休憩をはさみ、第2部へ。
休憩中は、小さいお友達は、おやつの補給に余念がなかったみたいですねえ(笑)。

第2部は糸方中井さん、語り方本庄さん、送り方森下さんに安西さんの4人のコラボですが、
こんな形での共演は初めてとのこと。
安西さんを加えたことで随所に遊び心が織り込まれ、子どもたちも大喜び!
「さるかに合戦」では、柿の種と交換するのは「おにぎり」ならぬ「クロワッサン」になっちゃって。
みんな大爆笑!
このクロワッサンはさっき書いた本庄さんの手作り小物で、
きちんと焼き具合にもこだわりをもって作られていて、
こういう細かいところに表現する人の矜持が現れるのかもしれないなあと思った次第。




ひとしきり沸いた後は、「おくのほそ道」が演じられました。
「行春や鳥啼魚の目は泪」から始まり、
「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」まで
全62句から12句を選び、中井さんの二十五絃と歌を柱に、
舌(ぜつ)さんの絵と本庄さんの語りが更に表現に膨らみをもたせ、
大人はじっくり堪能し、まさに至福の時間。
子どもたちには少しハードルが高かったかもしれませんが、
記憶の片隅に残って、いずれ何かの折に思い出すのではないかしら。






最後は、よっ、待ってました!
「じごくのそうべえ」。この話は、
関西では読み聞かせの定番だそうですが、
関東在住だった安西さんは知らなかったそうです。
はたしてどんな表現になるかなあ…。
ここでも、地獄で「おー、シャンゼリゼ」が飛び出したり、
鬼が下手な「愛の賛歌」を歌ったり、みんな大爆笑!
(「おくのほそ道」であんなにうまい歌を披露した中井さんが、
あそこまで下手に歌うのって、すごく難しいんだろうなあ・・笑)






楽しい愉快な2時間がアッという間に過ぎました。
ジャパトラ座のみなさんと安西さんに改めてお礼の拍手をした後で、
スタッフからは来年のコンサートに向けて始動すること、
またぜひ一緒に歌いたいこと、
まずは6月1日に会場抽選に行くので、
その日その時間にリリアに向かって、
良い番号を引き当てられるように風を送ってほしいことなどをお伝えし
最後に糸方シバやんのギター、モリヤンのリードでぞうの10番を歌って、
お開きとなりました。


 
帰っていくみんなの表情は、満足そうなニコニコ顔。
「よかった〜、楽しかった〜」と何人もの方からメールをもらい、スタッフもニコニコ。
早速、ジャパトラ座のみなさんと安西さんにもお伝えしましたよ!



今度みんなに会うのはいつになるかな?
6月1日の結果は掲示板とかでお伝えするから、しっかりとチェックしてね。


 
風邪にも花粉症に負けるな!
元気でいるんだぞう〜〜!

Text  by あのじ
Photo by はのじ&ふのじ


追伸
アップが遅れてごめんなさい。

写真もいつの間にか増えていくと思います。
来週かな?
いつかな?


「春は名のみ・・・」
今日は、その言葉通りの冷たい雨の日曜日でした。
季節の変わり目
皆様
どうぞお大事にお過ごしくださいませ。
 
     お詫び  by まのじ