2023型式ぞうれっしゃ、まもなく終点で~す!

7月15日

朝起きて、いの一番に空を見上げると…
「おお、天ハ我ニ味方セリ!」どうやら、ピーカンは避けられたみたい。
思わず、ほっ。
前回の灼熱地獄のような練習を経験した私達にとって、そのことがどんなにありがたかったことか!

8時15分

あ、もう誰かいる気配。
「おはようございます!」
なんと、本日の一番乗りは、音響スタッフのFさんとIさんでした。
「早くからどうも。本当にお久しぶりです!」
「5年振りですねえ」
音響さん、照明さんはじめ、私たちはこれまでも何人ものプロの方たちの力を借りて、ステージを作ってきました。今日はそんな方たちとご一緒に、最後の調整をする日です。
音響機材の車は、もう少ししたらやってくるようです。
その間、あ~だこ~だ、他愛もない話をしていると…

あ、団員さんの第1号到着。なんと最高齢のSさんじゃありませんか!
「私、8時半に行きますから」とは言われていたけど、ほんとに来てくださったんだ。「おはようございます」思わず駆け寄りました。
Sさん、張り切って持参の軍手をはめて、指示を待ちます。
そうこうするうちに、何人か集まってきました。

では、資材の車が来る前に、体育館に行って、椅子を出していただきましょうか。
本番並みにやるということで、ほんとは椅子は出さない予定でしたが、やはりこの暑さ。まずは体調を崩さないようにしなければということで、実際の並びの間隔で椅子を配置。
みんなほんとによく動き、みるみるうちに、大人は4列の舞台ができあがってきました。

 

9時15分

「ふ~」と言いながら、階段を上る音が聴こえてきました。
「受付をすませたら、先ずは2階に行って、体を冷やしてください」
そうなんです。
3月からの練習再開後、大人は2階は使っていませんでしたが、今日は特別。熱中症予防で体を冷やすための部屋をつくって、いつでもクールダウンできるようにしておくことにしたのです。

10時

準備が整いました。酒井さん、遠藤さん、フルートの嶺井さん、今回初登場のクラリネット眞塩さんもステージ上でニコニコ。

今日は並びから始めるので、体育館の後ろの方で、体操やりますよ。
「寺ちゃ~ん、お願いします」


体操が終わって、モリヤンの指示をうけて並び始めました。
さて、どこに立ったらいいのでしょ。
ちょっと自信ないなという方、楽譜を持って一番後ろはかえって大変ですよ。
酒井さんの指揮をかぶりつきで観たい人は、前にきましょうか(笑)
とりあえず本番では変わることを前提に、暫定の並びができました。


まずは、舞台スタッフの皆さんをご紹介。

   

その後に、伴奏陣も改めてご紹介して、と。

 

酒井さんは、団員の体調も気がかりな様子。
「皆さん、この暑さです。歌いながらでも水分を取りたくなったら、構わずにとってくださいね。さあ、子どもたち、まずは子ども達の曲からいくぞう。がんばってよ!」

最後の練習、よくぞここまで。
そう思うと感無量な人もたくさんいて、ほんとにしょっぱなから熱い空気が流れています。

ここは、酒井さんからいただいたメールをご紹介しましょうか。

☆☆☆

(私)頑張って❗️

(子供たち)頑張る‼️
のコンタクト、

そして、疲れている中、気持ちを奮い立たせてくれる🎵子供たちの歌声❣️
………思わず涙がでました。

本当に素晴らしい子供たちです。
寺ちゃんのサポートも、本当に有り難いです❣️❣️

☆☆☆

  

 

  


子ども達は、いったん休憩に降りていきました。

    

   


大人は気になる所を順次さらっていきました。
これまで不安に思っていたことも、酒井さんの丁寧な説明を聞いて解消できたようです。

 


子ども達が戻ってからは、10番、11番。そして、いよいよ…
「では、子ども達、もうちょっとだからね。最後まで通して歌ってみるからね。よろしくね」

    

もう、最後の最後まで酒井さんと伴奏陣、団員一人ひとりの魂と魂がぶつかり合うような、そんな濃密な時間が過ぎていきました。
いつまでもこの時間が続いて欲しい…そう思った人も多かったのではないでしょうか。

ここも酒井さんのメールがすべてを物語っていますので、いただいてしまいます。

☆☆☆
もちろん、大人の合唱も✨素晴らしくなりました。
棒(指揮)の反応も良くなり、非常にやりやすいです。
また、ダイナミックレンジの幅も広がり、言葉のエネルギーや、言葉と言葉の行間も良くなり、かなり説得力のある演奏になってきており満足しています。
まだ、あと少しの問題はありますが、それは皆、当日解決できる事ですので、当日のお楽しみ…ということで…。
とりあえず今日までのことはやり尽くした、と安堵しております。

実は、今日帰りがけ、嶺井さんと、眞塩さんから、
「演奏していて😢涙が出てきました」との言葉をもらいました。
本当に数多くの本番を経験し、またレベルの高いアマチュアからプロの演奏家と共演している二人ですが、その二人からの嬉しい言葉です。
合唱団への最大の賛辞だと思います。

指揮者も伴奏者も団員も、それから裏を支える人たちも、その場に来られない人たちも、みんなで心を繋いで埼玉会館大ホールに集いましょう。

☆☆☆

この日、チケットもぐ~んと伸び、もう満席は確実になりました。チケットはストップします。
ここにくるまで、たくさんの方たちに支えられ、本当によく頑張ってきました。
どこの組織に頼ることもなく、団員一人ひとりが、短い期間の中で、不安をいっぱい抱えながらも、自分の言葉で語りかけ、自分の想いを伝え、一枚一枚チケットを手渡ししてきました。
みんなで創り上げてきたその結果が、今回の満席のお客様をお迎えできることにつながったのです。

本番では、そうやってお迎えするお客様とともに、会場全体で私達の想いを紡ぎ合うことができることが本当に嬉しくてなりません。

ステージを裏で支えてくださる方、いろいろな事情でどうしてもステージに乗ることができなくなってしまった方、当日はその場に来られないけれど、しっかりと心を繋ごうとしてくださる方、そんな方たちのすべての想いもぎゅっと詰め込んで、2023型式ぞうれっしゃは、いよいよ終点の埼玉会館に近づこうとしています。

今回は間違いなく、川口ぞうの歴史に残るすばらしいコンサートとなることでしょう。そんな予感に胸が震えます。
あとは、悔いの残らないように、本番までしっかりと体調を整えて、酒井さんの指揮に応え、全身全霊で私たちの想いを歌い上げたいと思います。

よぉ~し、最後までがんばるぞう!

 

Text by あのじ
Photo by くのいち ホープ森山 U佳 U子 あ

【追伸】

「当日の動き」や「持ち物」など、最後にまのじさんが説明したことは、もう一度よく読んで、「あ、しまった」とならないように、準備を整えてくださいね~。

【おまけ】
いろんなぞうさんもスタッフと一緒に付いてきたようです(笑)