釜焚きスタッフも、がんばるぞう!

 

 

5月14日   

雨の予報が気になるけれど、せめて練習の行き帰りには、降りませんように!
天の神様に手を合わせる。 

練習再開からちょうど2ヶ月。ゆっくりと車輪を回し始めた川口ぞうだけど、いろいろな課題も整い始めたし、これからはスピードを上げていくぞう!


9時前

今日もわのじさん親子が一番乗り。椅子並べ、健ちゃんはもうベテランね(笑)
喚気のための窓開けは、ほのじさん。梯子に登るときは、くれぐれも気をつけて!

 


9時半

受付準備も整ったところで、新しい参加希望者の方がやってきた。
「はじめまして~」
「板橋から来ました。ネットで川口ぞうを知りました。30年前くらいに大阪で歌ったことがあります。その時はbassのパートを歌ってました。よろしくお願いします」

はあい、こちらこそ、どうぞよろしく!
なんか、嬉しい。

10時

寺ちゃんの体操。あれあれ、子ども達、今日もちょっと硬いね。
お口の周りもほぐしましょ。

では、酒井さん、お願いします。
あ、その前に、今回は、男声陣は、2階に降りてモリヤンと特別練習。
いってらっしゃ~い!

「今日は10番からやりましょう」
子ども達、酒井さんの言葉をまっすぐに受け止めて、酒井さんの表情をまねて一生懸命歌おうとしてる!


ほら、大人も心配はいらないから、楽譜ばっかりみてないで、酒井さんを見て!

 

  

 

子ども達と入れ替わり、男声陣が戻ってきてからは…

「それでは、7番」

ピアノの重い伴奏から始まるこの曲。飢えと寒さの中で死んでいくアドンとキーコを描く場面から、一転切り替わり、生き残ったマカニー、エルドを前に「どうか生き続けて」と心の底から湧き上がる想いを切々と伝えていかなければいけないところ。「ぞうの中では、ここのフレーズが一番好き」という人も多いけれど、でも自分たちの想いが果たして音となって聞いている人に伝わるのかしら。本当にそれが難しい…

「11番。ここにはたくさんの言葉の宝石が散りばめられているんですよ!」
みんな、心を合わせて、そして酒井さんを全身に感じて!

気がつくと、ものすごい熱量が体育館を包み込んでいて、そんな中へ子ども達が帰ってきたよ。

休む間もなく、再度10番、11番。
誰一人欠けることなく、最後まで集中しているその姿を見て、泣き虫あのじはまたもウルウル…


練習が終わって家に戻ると、こんなメールが届いてた。
この方は、今回体調を崩され、先に残念ながら参加を諦めるとの申し出があったのだけど、どうしても酒井さんのレッスンを受けてステージに立ちたいと強い想いで闘病を続けてこられ…

「退院しました。歌ってもいいと許可が出ましたので、次回からまた参加させていただきます。Sさんから練習の様子を聞いています。酒井さんの熱量がすごい!と言ってました。私もぞうれっしゃの一員として終点まで走り切りたいと思います。よろしくお願いします🙇‍♀️」

この3年間、いろんなことがありながらも、こうやって、一人ひとりの熱い想いがつながって、漸く本番が見えてきた。
次回までにはチラシ、チケットも出来上がってくるはず。
さあて、この想い、あなたが真っ先に伝えたいのは誰?

釜焚きスタッフも、本番成功に向けて、もうひと頑張りもふた頑張りもしなきゃね(笑)
がんばるぞう~~!

Text by あのじ
Photo by くのいち、ホープ森山、あ


追伸【子ども達の一コマ】

コロナが5類に引き下げられたとはいえ、全体の練習会場を体育館にしなければならないので、これまでのように体育館で走り回れない子ども達ですが、まじめに練習もして、それぞれ休憩時間を楽しんでいます。