はじまりは、いつもドキドキ

 一体、どのくらい集まるのかな。みんな元気に来られるかな。
新しい人も来てくれるかな。



 「いのちと平和と子どもたち」を川口ぞうれっしゃ合唱団の枕詞に、
いつでもみんなの集まれる原っぱめざして
なんとかこれまで続けてきたけれど、
さあて、今回はどうなるのかなあ。







「おはよう!」
「わぁ!お久しぶり、お変わりありませんか?」
「大きくなったのねぇ、何年生になったの?」
「初めまして、ご連絡頂いたかたですね?」
・・・
《ここに来れば会えるね!》
この合言葉がそのまま
受付や、練習会場で沢山見受けられ、なんだかほんわり。













半年ほど前から、「またご一緒に歌いませんか?」と
前回参加したメンバーに何度も確認の連絡を入れてきた。
そこにあるのは、大好きな「ぞう」のもつ歌の力を信じて、
このところのすざまじい世の中の動きに流されず、
しっかりと地に足をつけて、
一人でも多くの人と平和への思いを歌い継いでいきたい、
と心の底から湧き上がる思い。
でも、それだけじゃない。



集まってくる仲間は千差万別。
真正面から歌いたいと思って一生懸命練習に励む人もあれば、
あんまし歌うのは好きじゃないけど、
なんとなくここにいてもいいんだと思う子たち(大人も)もいる。
大人も子どもも、関わり方は一人一人違うよね。
何回も回を重ねてきたけれど、それがいいんだなあと、
しみじみ思うこの頃。
そういう違いを認め合えることが、平和そのものなんだと思うから。











いつもやんちゃで、練習の時もねっころがったりして、
「あのねえ、やる気あんの〜」と言われても、
どこ吹く風と、へいちゃらな風を装っていたY君。
(ちゃんと、静かに遊んでいてくれていました)
その彼が、この間、弟のK君に向かって
「おれは、もう中学生になってぞうには行けないけど、
お前がその代りちゃんと歌えよ。
そのうち俺はぞうに出戻ってくるんだから…」って。



 そのY君の友達のT君は、
前回まではY君がいないと練習にも行かないと言っていたのに、
今回もお母さんと一緒に参加。しかもお友達を誘って。



 スタッフのみんなは、そんな話の一つ一つに泣いたり笑ったり…。



このところ確認することがたくさんあって、
ちょっぴりアタフタしながら出発したけれど、
今回は、どんなぞうれっしゃが走るのかなあ。




      


             


                    




練習初回は10番からと決めていて流れは変わらないけど、
初めての人もたくさん来てくださったので、
今回はとにかく丁寧に進んでいくことになって。
発声の時、大和さんは
「皆さん、反応がすばらしい!
言ったことがすぐに結果になって跳ね返ってきますよ!
これなら成功間違いなし!」、ですって
初回の練習でここまでホメられたのは後にも先にもなかったこと。
「もっともそのことを忘れなければね」
という但し書きは忘れちゃだめだよ(笑)
 大事なことはメモをして、何度も何度も繰り返そうね。




 これから、
   ♪冷たい冬が過ぎ、春を迎えたように
       今こそ伝えよう・・・♪、
         その歌詞のまんま
            7月1日の本番まで走り続けるよ。
              がんばるぞう〜!
 




次は 11月26日。
またね!


               




Text  by あのじ&ちびっとまのじ
Photo by まのじ