暖かく、心はもっと温かく・・・

kawaguchizou2010-03-14

「きょうはいい天気、
 ぞうくんはごきげん。」
 
で始まるなかのひろたかの絵本「ぞうくんのさんぽ」。
さいころは、子どもたちが好きで、今は孫が気に入って読んでいるようですが・・・


今日は、そのゾウ君の気分にぴったしのような、暖かな一日になりました。
そして、練習も「冷たい冬が過ぎ、春を迎えたように」、みんなの気持ちが大きく一歩前に進んだような気がしました。


まず最初に現れたのは、このところ掲示板やコメントでお知らせしていた82歳のSさん。
なんとなんと、和光市からバスで成増へ、成増からは東武東上線武蔵野線京浜東北線を乗り継いで蕨へ。
蕨駅からは、地図の描けないあのじが必死で書いたハガキの地図を片手に、杖をついて一生懸命歩いてきてくださったのです。
す、すごい!


「ご迷惑をかけるかと思ったんですけど・・・」
「とんでもございません、ようこそいらっしゃいました。どうぞどうぞ、ご自由に見学ください。」


Sさん、最近自転車で転んで足を怪我をされ、行動範囲が狭くなられたとか。
話を聞けば聞くほど、驚かされるばかり。
はじめは、見学でということでしたが、「とっても素敵で何度も涙が出てきた」と、帰りがけには会費を払ってくださり、仲間になってくださいました。


やった!目下最高齢の団員となりました。
Sさんは戦争も経験されており、いつかじっくりとお話を聞く機会を持ちたいですね。


その次は、やはり毎日新聞をみて来てくださったTさん。
Tさんは前に川口ぞうの歌を聴いてくださったことがあったとか。
それから、友達に誘われてやってきたKさん。Kさんは小学校2年生のD君と一緒に参加。
Kさんも、この歌は知っていたが、まさかこんな近くで歌っているところがあるとは知らなかったとか。


まだまだアピールが足りないなあと、少し反省も・・・


さて、肝心の練習ですが、今日は依田さん不在で、またまた大和さん大車輪。
大和さんに褒められると、みんなほんとに気持ちよく歌えます。


大和さんが言ってました。
「みなさん、すごいですよ、だって言ったことはその場でやれるんですから。」
う〜ん、でもそれを忘れずに続けることが難しいんだよね。
めげない、めげない。
プロだって、何度も何度も練習して身につけるんだもんね。


大和さんの指摘の中からいくつか。
1番の最後、「夢を運んでやってくる」を4回繰り返して終わるところ。
最初が5の大きさだとしたら、次にいきなり2に下げるのではなく、4、3、2と順に小さくしていくこと。


そのときに大事なこと。(と、ここはアルトでの指摘だったんだけど・・・)
「夢を運んでやってくる」って「うんとわくわくした」気持ちのはず。
わくわくした気持ちを「わ〜い」と大きな声で表すのではなく、小さな声でしっかりと気持ちを込めてみよう。
う〜ん、なるほど!
声が段階的に小さくなればなるほど、みんなの表情が逆にわくわくと豊かになっていきました。


それから、高い声を出そうとするとき、
一挙に高い声を出そうとがんばりすぎないこと。
がんばって一挙に前に出そうとすると、のどがしまっていい声が出ないから、ボールを後頭部からぽ〜んと遠くへ飛ばすように出してみて。
あのじはこれを勝手に「スローイン」方式と名づけました。
確かに、サッカーのスローインのように両手でポーンと放り投げるように前に出すと、声が違ってきます。


大和さんのアルト練習が始まってから、意識すると声って確実に違ってくるんだなあと、このごろうんと感じるようになりました。
自分だけが気持ちよく歌うというのではなく、どうやったら伝わる声になるのかを考えながら声を出すことの大事さも知りました。
無理に楽譜どおりに歌うとかえって不自然になってしまうので、言葉をまとまりでとらえて、最初の音がでたら、あとは自然にまかせるとよいということも・・・


その大和さんをうならせるのが、子どもたちの歌声。
子どもたちが体育館へ行って帰ってくると、その声がまた一段と違ってくるので
「いったいどういう練習をしているの?」と、感心しきり。
何度言ってもいい足りない。川口ぞうの子どもたちの声は宝物。


寺ちゃん、モリヤンの奮闘のおかげだね。
もちろん、その奮闘もあるんだけど、遊んだりして、体が開放されるからじゃないかなあと思うの。
体と心はつながっていて、体が開放されれば心も開放されて、それが声になって表れるんじゃないのかな。
みんなどう思う?


今日は最後に
「スタッフだけではいろいろ抜けてたりすることもあるし、みんなで一緒に川口ぞうを作っていくために、こうしたらいいのになとか、気がついたことは伝えてね。」
と皆さんにお願いしたところ、
早速、サトパパからは「アルトの練習のときに、邪魔にならないように少しでも片づけを頼んだほうがいいと思います」と。
ありがとう!次回から、早速みんなに呼びかけます。
それから、さっき書いたKさんは「裏方でも力仕事でも何でもやりますから、いつでも言ってください。」
わあ、力強い申し出。これまたありがとう!
実はKさんは音楽の先生だということがわかったので、寺ちゃんやモリヤンがいないときには、子どもたちの練習にも少しサポートをお願いするかも。そのときは、ぜひよろしく!


さあて、次回は3月28日。
いよいよチケットも配布し始めますが、まだまだ大勢で歌うために合唱団員も集めたいので、当面は2面作戦といきます。
仲間を集めれば、力が2倍にも3倍にもなってるから、ここは一人ずつ友達を誘えるように、がんばろうね。


花粉症もいよいよ本格化しそうですが、花粉症なんかに負けるな!
みんな、元気で出ておいでね。
じゃあ、またね。

                                      Text by あのじ