なんとも「かれん」な…

昨日も、寒かった!
でもね、やっぱりこの寒さがないと、作物も育たないし、何よりも「ど~こ~かで、は~る~が」って思わず口をついて出てくるような春の喜びが、かなり薄れてしまうと思いますが、どうでしょう?
実は、今日の練習の時にね、皆さんにはお知らせしていなかったけど、朝から一つドキドキしていることがあって…。
さあて、どうなるかなあと思いながら、家を出てきました。

 

「練習が熱を帯びてきているので、今回から少し前倒しをして、5分前に体操始めま~す!」
事前に、そんなメールをしていたせいか、皆さんほんとにきちんと集まってくれて、嬉しかった。
 
まずはシバヤンの体操で、心と体をほぐしたところで、酒井さんの熱い練習へ突入。
酒井さんが前に立った瞬間、みんなの視線が一斉にすっと酒井さんに注がれていくのが感じられたんだけど、う~ん、その空気感、うまく伝えられない、ああ、もどかしい!


「今日はまずは、子どもたちの8番聞かせてもらおうかな。あ、やっぱり、4番やって、上へ行こうか。子ども達、あんまりいい言葉じゃないんだけど、『どろぼう』って知ってる?これからね、みんなのお小遣い盗まれたと思って『どろぼう』って叫んでみて!まずは、50円」
「どろぼう」(う~ん。)
「じゃあ、今度は千円だよ。」
「どろぼう~」(ありゃ、あんまり変わらない)
「今の子たちは、お金持ちなのかなあ…じゃあ、大人の皆さん。最初は50円で」
「どろぼう」
「じゃあ、自宅に置いてあった8千何百円が盗まれちゃった!」
ろぼう~~~~」
「さすが!子どもたち、こんな勢いで、どうぶつえんの『ど』をやってみよう!」
 ♪どうぶつえんに ぞうがきた 
 がんばって4番歌ったけど…

 

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「どうやったら、子どもたちに伝わるのかなあ。よ~し、じゃあ、上にいって遊んでおいで!」
(てらちゃ~ん、子ども係の皆さ~ん、そこんとこ、サポートをぜひよろしく~!)

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大人は引き続き4番をさらって。
 ♪たるまわしも、ごばんのりも の後の休符、ここは、とっても大事。
 ♪女性だけが入る「トテチテタ」は、×が五線譜の上に書いてるけど、あんまり音符として意識しないで。
 

今回は、「アルト根性」という言葉も教わりました(笑)。
アルトの皆さん、思い出しながら、「アルト根性」出さないように、頑張りましょうね。
いろんなところで何回も、酒井さんの口から飛び出た言葉がありました。
「ここは、もっと深い音で!」

酒井さん自身が目の前で実際にやってみせてくださることで、理解が深まることもたくさんありました。 
クレッシェンドやアクセント、スタッカートなどの記号も楽譜に加えられ、どんどん楽譜がにぎやかになっていきます。
このあたりは、また次回にホワイトボードに書いておきますね。

ピアノの遠藤さんとのコンビネーションも、どんどん築かれてきています。
今日なんか、1番の練習中に、「♪サーカスはいつでもの『も』の音、ここは印象派ドビュッシーの月の光を」と酒井さんが突如遠藤さんに要求し、それに応えて遠藤さんが「月の光」の冒頭部分を弾き始めたのには、みんなびっくり!

「僕の指揮でやるピアニスト大変なんです。予めその日にやる曲を伝えておいてくださいなんて言われるんですよ。いきなりベートーヴェンソナタの1番をなんて言っちゃうから‥笑」と言ったとたんに、遠藤さんがそのソナタを弾き出しちゃったものだから、これには酒井さんもさすがに驚き、そして、満面の笑みがこぼれました。
 練習後の遠藤さん「とっさの曲目リクエストで驚きました。次回は何がくるんでしょうか(ハラハラ)…笑」そういいながら、遠藤さんも実に楽しそう。

そんなこんなしているうちに、どんどん時間が過ぎていき、子ども達が降りてきました。
「じゃあ、5分間だけ、時間をください。休憩します。」
と言いながら、酒井さんが向かった先にはピアノがあって。

実はね、皆さんには伝えてなかったけれど、練習終了後、「少女ソロ」候補Kさんの声を酒井さんに聞いてもらう計画になってたの。
予定が変更になり、急遽皆さんが見ている前での公開オーディションとなったわけです。
そのことは練習が始まる前にKさんには伝えてあったけど、それはそれはドキドキしたことでしょう。
「じゃあ、歌ってみてね」いきなり伴奏が始まり、酒井さんのピアノに合わせてKさんが歌いだしました。
隣にいる私にも、その緊張が伝わって…。

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ああ、なんて癖のない少女らしい素直な声だこと!高音も綺麗に響いてきます。
酒井さんのリクエストに応えようと一生懸命に歌う姿をみて、(どうぞいい結果が出ますように)と、心の中で手を合わせました。
「じゃあ、ここまで。はい、いいですね。どうぞ、歌ってください。」

やったあ!
この瞬間、今回の少女ソロが正式に決定!
なんとも「かれん」な「サーカスの少女」の誕生に、かたずをのんで見守っていた皆さんから大きな拍手が起こりました。
皆さんが少女として受け入れ、誕生に立ち会えた喜びも広がっていきました。

酒井さんは休む暇なく子ども達を迎え入れ、練習再開。

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4番、8番、降りてきてからの子ども達の声に、酒井さんの顔もほころびました。
「子ども達、ほんとにすごいですね。いいですね。」
何度書いても書き足りないほど、てらちゃんや子ども係は、毎回毎回、知恵を絞って、体を張って子ども達が本番に向かえるように頑張ってくれているおかげなのですね。
その様子を、一度、みんなで順番に見に行く時間を取った方がいいかなあとも思っているところです。

おしまいは、10番で。
本当に、お疲れさまでした。

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今回も、熱くなった心をお土産にして、ニコニコ帰っていく皆さんの後姿を見ながら、スタッフの気持ちも弾みました。

その後が、またまた綱渡り(笑)
みんなで昼食を食べながら振り返りをした後は、この間宣伝に来てこんにゃく体操を披露してくれた沢井さんたちが出演する『イワンのばか』を見に行かなくては!

ということで、急ぎ荷物を置きに帰り、着替えをし、慌てて駆け込んだこんにゃく座の公演は、始まる前からロビーで出演者のうたごえが響き、思わず一緒に歌い踊り出したくなるような、幸せな空間が広がりました。

次回、2月23日、風邪ひきさんは、早く治して元気においでね。
待ってるぞう!

Text  by あのじ

photo by まのじ

 

  定点観測 かなりしくじってしまったのですが

  こんなお天気でしたという記録でのせました。   ま(^^♪

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