2020年型式川口ぞうれっしゃ、元気に発車~!

朝一、窓を開けて、まずは天の神様にご挨拶。

(ここまで、いろんなことがありましたが、どうやら無事に出発できそうです。ここまで見守って下さってありがとうございました。これからもどうぞよろしくおねがいします。)

 

29年前の11月10日に「パオ~ン」と産声をあげて以来、いつもそうやって事あるごとに祈ってきたっけなあ。

前回のコンサートが終わってからここまで、あれやこれや…

何十回も打ち合わせを重ねて、ようやく30周年記念コンサートのいろんな形が見えてきて、スタッフみんなで安堵したのは、ほんの3日前。

そうやって迎えた今日の始発列車だったから、スタッフは胸いっぱいのワクワクと、ちょっぴりのドキドキとが混ざり合ってたよね。

 

そのドキドキなんか、あっという間に吹き飛ばしてくれたのは、準備開始早々、元気に表れた初めて参加の子どもたちと、こんにゃく座の岡原真弓さん、そしてピアノの遠藤理史さん。(このお二人、実はあの場で初顔合わせだったんだけどね。岡原さんが遠藤さんの使っている電子楽譜を皆さんに紹介してくださったりして、演奏する前から初めてとは思えないコンビネーションでびっくり!)

 

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しょっぱなに、岡原さんが自己紹介を兼ねて、「そこにはまだ歌がない そこにはまだぼくたちの声はひびかない かわいた体育館~~~♪」と歌ってくださった「ぼくたちのオペラハウス」。

こんにゃく座の皆さんが、たとえ体育館であろうとどこであろうと、行った先々でその会場を「日本語のオペラハウス」に仕立てあげてこられたその思いがしっかりと伝わり、小さな子ども達もみんな、その歌声に一瞬で吸い寄せられていったっけね。

 

(あれ、そういえば、岡原さん、発声もなにもやってないのに、いきなり歌って、どうやってそんな素晴らしい声が出るの?)

 

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って思ってたら、その後の「こんにゃく体操」で、ちゃんと答えが用意してありましたね。

この体操、いやあ、実際にやってみると、簡単に見えて…。

真っすぐに立つことから始まり、骨盤を前後に動かし、だら~んと脱力するところまで、いろんな動きに挑戦しましたがね。

さあて、どのくらいできたかな。

 

 

体操でほぐれたところで、次は、岡原さんと一緒に歌う「ピノッキオ」に挑戦。

「まずは、歌ってみましょう」「はあい。」

「ピン、ピン、ピン、あしあげて ピン ♬」

(うん。いい調子。これはみんなクリアできそうだ…)

 

「では、これに動きをつけてみようか」

とたんに、あれ、あれれれ??

「じゃあ、小学生出ておいで~。みんなの前でやってみよう」

(岡原さんのアドバイスがあると、うんとよくなるなあ。)

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お次は「中学生以上、20代まで」

(この年代はさすがだ!)

「30代、40代…」

「はあい。」って出てきた人をよ~くみると…(ウフフ、これは自主申告だからね。それにしても、みんな真剣だこと…笑)

一番多かったのは、50代、60代。はい、ここはマイペースで。

最後は入り乱れて、にぎやかに。(フェイスブックの動画をご覧あれ!)

 

さて、大いに盛り上がって、体も心もほぐれたところで、10分間の休憩だ。

休憩中もね、あっちからも、こっちからも「ピン、ピン、ピン」って聞こえてきたよ~(笑)

きっと、みんな今夜あたり、おうちでも、歌いながら踊ってるんじゃないかなあ

 

休憩後、おまたせしました!

みんなが大好きな「ぞう10番」いくぞう!

 

「まず、知ってる人だけで歌ってみましょう」ということで気持ちよく歌ってみて、なんとなく歌えた気分になったけれど、

岡原さんからは、

「よく知っている歌は、ゆっくり丁寧に歌ってみるといいですよ。最初の『ぼくたちのむねから』のところはね、頭の『ぼ』の音や『むね』ではなくて『たち』や『から』に力が入っているように聞こえます。ここはしっかりと言葉が伝わるように『ぼ』や『むね』を大事に歌いましょう」って。

うん、このアドバイスこれからもしっかり覚えておこうね。

 

10番の次は、11番へ。

ここでは、同じように歌える人で歌ってみた後、最後のコーダでハモるところをさらおうとしたらね、なんと、楽譜によって、違っているのがわかって、びっくり。
きちんと次回までに確認しておかなくちゃ。

 

練習を終えて、初めてさんのご紹介もにぎやかだったこと!

「小学校で2回歌ったと思います。今日は姉に誘われて」

「子どもが鳩ケ谷の保育園に通っているとき歌って」

「新聞を見て」「チラシを見て」「チラシを見たお友達に誘われて」

中居小の2年生の子たちは、にぎやかに「先生から聞いたんで~す!」

誘った担任のO先生も嬉しそう。

「小さい頃に多摩で歌って、今日は久しぶりに歌えてほんとに楽しかった」と言ったのは杉並から4歳と1歳の子を連れたSさん。

「今日は見学のつもりだったんですが、とても楽しかったので、登録します」

などなど…

 

帰っていくみんなのお顔は、大満足のニッコニコ。

たまたま、いろんなつながりでここに集まって、これから7月19日の本番めざして心を紡いで走っていくのだけれど、おかげ様でほんとに明るい船出(あ、違う、列車だから、船出じゃなく、発車だネ‥笑)になりました。

 

岡原さん、一人ひとりの心に響く素晴らしい指導を、ありがとうございました。

 

さあて、これから、たくさんの客車を連結して、川口ぞうは走っていくよ。

次回からは、本格的な酒井さんの合唱練習が始まるからね。これまた、楽しみ、楽しみ!

みんな、風邪なんかひかないように、体を大切にして、元気に集まろうね。

お友達もいっぱい誘ってね。

 

待ってるぞう!

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Text    by あのじ
Photo by まのじ