春爛漫(はるらんまん)って、字だけ見ると、すごく浮かれた大人の感じがするなあ。
昨日は、芝園小学校の前の桜も満開になったし、「よし、一丁花見だ!」と浮かれるような気持ちで、名所千鳥が淵まで出かけていきました。
もう30年以上もこっちに住んでいるのに千鳥が淵に行ったのは、これが初めて。どうしてかなあと自分でも首をかしげながら電車を乗り継いでいくと・・
いやあ、噂にたがわず、ひと、ひと、ひと。でも、半蔵門から九段下までのコースは、反対のコースに比べてまだ少し余裕があって、芋の子を洗うような、全く身動きもできないような混み方ではなかったので、ゆっくりと歩きながら、桜を堪能しました。
う〜ん、さすがに名所と言われるだけはありますね。圧巻でした。
青い空、ピンクの桜、片や深い緑の池に浮かぶ色とりどりのあざやかなボート。
ボートに乗っているのは、親子かなあ、恋人たちかなあ。ここでも大勢の人が順番待ちをしていました。なんだか日本の春って、ほんとにいいなあとしみじみ思ったりして。
私は生まれてからずっとこういう場面が当たり前だと思ってきたけれど、こういうことが当たり前に楽しめることが「平和」であることなんですよね、きっと。
「失ってみて、はじめて分かる」なんてことだけには、絶対なりたくないもんだ。それが「歴史をうけつぐ」ということなんだろうな。まちがっても「歴史はくり返す」なんてのはゴメンだわ・・・なんて、珍しく少しまじめに哲学?もしたりして。
で、帰りはぐるっと浦和まで戻って玉蔵院の枝垂桜を眺め、目いっぱい陽気な春を満喫した一日でした。
しかしまあ、続かないもんですね。今日は、一転して風も冷たく、日差しも少なくて、ちょっと花見には残念な日になってしまいました。
春休みだし、みんな来るかな。いつもなら結構にぎやかに現れる時間になってもあんまり姿が現れないので、どうかなあと思っていましたが、10時ぎりぎりにたくさんの人が駆け込んできました。
今日は、スタッフの不手際で、キーボード一台という劣悪な練習環境となりましたが、依田さんの知恵とみんなのエネルギーがそれを吹き飛ばしてくれました。
もともと依田さんの心づもりでは、4月からと考えられていた「まとまりを感じるために何曲かつなげてやる練習」が前倒しで始まりました。
そんなわけで、2番のサーカスの少女のソロをやる舞ちゃんが来てくれたこともあって、今日の練習は、いつものように10番から歌いだすのではなく、まずは1番から4番までを通してやりました。
舞ちゃんが歌い終わったあと、ちいちゃい子の「あのひと、じょうずだったねえ」という声が聞こえて、みんなニコニコ。
もりやん、ちゃんと園長ソロのセリフ思い出しておいてよ!悲しい場面なのに、あれじゃあ、まるで「コント爆笑ぞうれっしゃ」になっちゃうよ〜〜〜
でも、園長ソロのもりやんや少女ソロの舞ちゃんが入って練習が流れると、みんな少しずつ全体のイメージが湧いてくるようですね。こうなると、もう気持ちはひたすら「ぞう本番」にむけ高まってきます。
大人と子どもが分かれたときは、大人はキーボードがないもんですから、なんと、アカペラで大事な表現のところを練習したんですよ。川口ぞう始まって以来の快挙?
その間、子どもたちはどうしていたかって?
それは、この写真をご覧あれ!
もちろん、歌の練習もしましたが、休憩時間が狭い部屋になってしまったこともあって・・まあ、1歳から小学校6年生までという異年齢のハンカチ落としの楽しさったら、言葉に表せません。
あんまりはじけすぎちゃったものですから、練習再開後は、もうだめ。
9番から11番までを続けてやりましたが、完全にとっ散らかってしまって・・・(依田さん、ごめんなさい。でも、子どもたち、ただ見ているだけの子も含めて、それはそれは楽しそうだったからお許しあれ!
なにはともあれ、みんな一生懸命練習してくれて、いいお顔になって楽しい気持ちで帰っていく様子なので、とても嬉しいです。
スタッフを支えようと、ピエロの衣装や小物づくりの応援に手を上げてくださることも心強い限り。
それに、少女ソロの舞ちゃんだけでなく、今日はもりやんの教え子で、小学校の3年生の時にぞうに参加してくれたMちゃんも、社会人となり新たに大人の女性として加わってくれるなど、17年半「ここにくればあえるね」とぞうを続けてきたことで、みんなが帰ってこられる広場の役割を、少しだけど実現できていることが、とてもスタッフの心を暖かくしてくれています。ありがとう!
次回から練習は(旧)芝園小学校に戻ります。そして、いよいよチケットやちらしができてきます。
もっともっと、たくさんのエネルギーが必要になるからね。みんな、エネルギーいっぱいためておいてね。
遠足のお知らせも次回に。 では、では。
Text by あのじ