さわやかな合唱日和

kawaguchizou2012-05-14


 近頃貴重な、五月晴れの日曜日。街路樹の緑も真澄の空に映えて目にしみるような鮮やかさです。
 今日は、いつもの旧芝園小が使えないので、蕨駅西口そば「くるる」での練習でした。車の人たちは、駐車場が有料でごめんなさい。電車で来る人たちには、ちょっと近くて便利だったかな?それから、前もって何度かお知らせはしていたのですが、連絡が行き届かなくて、芝園まで行って張り紙を見て来てくださった方も2,3人…ホントにお疲れさまでした。       
 でも、建物はとてもきれいで、空調も快適、音響効果もばっちり。
 お金の心配さえなければ、毎回使いたいくらいのすてきな練習場所でした。 
  
 今日は、都合により大和さんが来られないので、神矢さんがピアノを弾いてくれました。ありがとうございました。お名前のとおり、的を射るような的確な伴奏で、とっても歌いやすかったです。またよろしくお願いしますね。


 いつもの発声練習のあと、大人は、3番の「ゆきよふるな」を猛特訓。サーカスから売られていくゾウたちと、ゾウ使いの娘さんたちとの哀しい別れを切々と、でも第三者の視点で、ある意味淡々と歌う難しい場面です。娘さんたちの心に寄り添いながらも、ゾウたちのゆく道を案じながらも、感情に酔いしれず、滑舌にも気をつけて、はじめて聴く人にも情景が浮かぶように、つまりは、悲しいドキュメンタリーのナレーションのようなかんじかなぁ…。いつしか眉間にしわが寄ったりしつつ、みんな懸命に歌いました。

 もうひとつ力を入れて練習したのが、9番の園長さんのソロに合わせるオブリガートと、フィナーレ11番の子どもたちの歓喜の歌声の後に続く、大人たちの深い慈愛に満ちたまなざしの部分。
 「う〜う〜」という声を詰まった感じにならないようにきれいに発生しようとすると、必要以上に空気が漏れてしまって、こっそりカンニングブレス。11番は、練習も大詰めになってくると、これまた気持ちがこもりすぎて目頭が熱くなってしまって困ります。

 フォルテの部分に気持ちを込めるのはある程度簡単だけど、ピアノ、ピアニシモの部分にこそ思いを凝縮して、声は小さくても弱くはならないように歌わなくてはいけない…いつも依田さんから指導されることですが、これもなかなか難しいです。「ぞうれっしゃ」のようなストーリー性のある合唱組曲では、特に歌の強弱、メリハリのようなものが求められます。
 これも毎回注意されることですが、「子供たちよ〜いつまでも〜〜 忘れないでほしい…」のあと、しみじみと余韻に浸らないように。すぐに切り替えて、はしゃぐ子どもたちと同じテンション、テンポになって「ゾウたちのせなかに〜」と歌うのを忘れないようにしましょう。


 一方子どもたちは、小さな控室におこもりして、8番、9番、11番を練習。休憩時間には、かんちゃんの指導のもと、折り紙で色とりどりのぞうさんを作りました。

 子どもたちは、もう歌詞もすっかり覚えて、声もよく出るようになって、ほんとうに素晴らしいです。これからもこの調子で、歌にどんどん気持ちを込めていこうね。というわけで、さっそく森やんから、8番で思いっきり「動物園をかえして!!」って言った気持ちのまま、東山動物園に殴りこまないように。9番では、やさしく「ゾウをかしてください」ってお願いしてね、という注文がありました。みんな呑み込みがはやくて、後で全員で合わせた時には、とっても気持ちのこもったやさしいお願いになっていました。



 実は今日から、前回に引き続き2番「ゾウを売らないで」のソロを歌ってくれるサーカスの少女役、Aさんが参加してくださってたのですが、今日はちょっとのどの調子が悪くて声が出なかったので、歌のお披露目は次回ということになりました。
 Aさん、のどをお大事に。これからよろしくお願いします。


 さて、前からお知らせしていますが、次回27日には、いよいよ子どもたちの配役を決めます。
3年生以上の子どもたち、みんなはりきって参加してね。

    Text  by ゆうこ
    Photo by ふのじ