ここにくれば あえるね

kawaguchizou2012-03-11

3月11日
生半可な言葉では表現できない日。
亡くなられた大勢の方のご冥福を祈り、今もなお多くの困難を抱える被災者の方の気持ちに寄り添う、そんな大切な日に、ぞうれっしゃを歌うわたしたち。


「こあ」を書いてくれている祐子さんも、本当に本当に言葉をつむぐのにたくさんの時間がかかったそうです。
そこで紹介されている田中正造の言葉を、改めてじっくり噛み締めたいと思います。
「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」


心からの想いを東北へ込めて。


今日は、追悼行事の関係で、事前に来られないと連絡あった方が何人もいましたが、この前来てくれた保育園仲間の小さい子達が、お父さん、お母さんを引き連れて(笑)賑やかに登場!
そして「ようやく冬眠から覚めました」と最高齢のKさんもニコニコ現れ、練習開始。


まずは、いつもどおり大和さんの発声から。
この時間帯は、スタッフの手が足りず、いつもバタバタバタバタ。
その合間に印象に残った言葉ひとつ。
「皆さん、濡れティッシュをシュッとひっぱる感じですよ。乾いたティッシュじゃだめですよ。」
この間の「マッチでスッ」と同じように、この一言で、声が変わって、それはすごいなあを思うんだけどね。
「さっきの発声練習でやったことは、ぞうの曲を歌うために生かしてくださいねえ!」
と、依田さん。
おっしゃるとおり・・・


あ〜、それから、それから。
依田さん、ごめんなさ〜い。
言われることは、その場で理解できて、やれるような気がするんですが、すぐに忘れてなかなか身につかず・・・
だから、きっちりメモしておこうね。
「知っている歌」「歌えそうな歌」は、ナニゲにキラクに歌うことのないように大事なところは特にチェック!

今日は、男性がんばった。
なんと、子どもたちの練習が終わって下に降りていくと、大和さんを囲んで男性(テノール)が自主練習やってるじゃないですか。
そのうちの一人Uさん、他の合唱団にも参加しているんだけど、そこでの一音一音指摘されるストイックな練習と比べると、ぞうの練習は随分違ってて楽しいみたい。
「ぞう」ももちろん、一音一音大切にしているけど、「個人」の音程を追求することはないもんね。
みんなで歌えばこわくない!
こんな風にして、みんなが知り合っていけるのも、ほんとに嬉しいな。



子どもたちの練習は、保育園仲間のママたちが相談してくれて、交代で付き添ってくれることにしたようです。
今回はスタッフの手が足りないので、本当はどんな年齢の子もきちんと預かって大人の練習をばっちりできるように組み立ててあげたいんだけど、ちょっとそれが難しそうだったので、ホントに助かります。ありがとう!
それに、モリヤンもなかなか忙しくて、寺ちゃん大変なので、次回からKさんにピアノの伴奏を手伝ってもらうことになりました。
これまた、大助かりで、ホッ!

「会場の準備手伝いますよ」といってくださった方もいましたが、受付とか、会場の準備とか、いろんなところで、「手」を貸してくださると、とってもありがたいので、ぜひ遠慮せずに申し出てくださいな。


今日の初登場は、かわいいお嬢さん。
高校のときの先生が毎日新聞の記事を読まれ、それを伝えたところ、歌いたいと思ったとのこと。
今日は、先生が付き添って下さっていましたが、これからはたくさんの「年上のお友達」がいますから、先生いなくても大丈夫!


それから小学生のKちゃんからは可愛い質問も。
「どうしてみんなに配るお知らせのことを『こあ』っていうの?」って。


うれしいな。そういう疑問をきちんと言葉に乗せてくれるなんて。
川口ぞうはね、4番に出てくる「こにくれば えるね」っていう言葉をとっても大事にしているのよ。
みんなが来たくなったら、いつでも来られる「はらっぱ」や「広場」みたいな場所になったらいいなって願っているの。
だから、その最初の文字をとって『こあ』って呼ぶことにしたのよ。
「こあ」って、英語では「中心」という意味もあるそうだから、みんなの集まれる「中心」の場所の意味もあるのね。


参加した人みんなが、ここにくると、「来てよかったなあ」とニコニコ顔で帰っていけるように、一緒になって楽しい「はらっぱ」を創っていってほしいと思っています。
そのためには、お隣さんの名前もわからないと、困っちゃうよね。


で、先日「名札つけなかったら、ガムテープ貼っちゃうぞう〜〜〜!」と予告していたのに、スタッフはすっかり用意し忘れちゃった。
ごめんなさい。でも、そんなの要らないように、みんなちゃんと付けてきてねえ。


さてさて、次回は3月25日。
もう、子どもたちは待っていた春休みかな。
まだインフルエンザも続いていて、今回もそれで参加できないという連絡もありましたから、油断しないで、しっかり手洗いやうがいも忘れないでね。


待ってるぞう〜〜〜!
                 Text by あのじ